セミナー泣かせ!フィンテックの意味と未来を経済産業省の資料から徹底解説

この記事は


  • 「最近よく聞くフィンテックって何だろう?
  • 「フィンテックについて知りたいけど、専門書は難しいし、セミナーは怖い」(ブルブル

といった疑問や悩みを持っている君の為に、セミナーでも取り扱わないようなディープな情報をわかりやすく説明しているページです。

特に今回は、経済産業省が実施してした「フィンテック研究会」の資料や発言集を元に、専門家が考えるフィンテックの未来や問題点などもまとめてみました。

このページをしっかり読めば、その道の人と会話をしても「君はよく勉強しているね」と言われるでしょう。

フィンテックって何だろう?

フィンテック(FinTech)を一言で説明するなら「新しい技術を使った金融テクノロジー」のこと。

お金に関わる新しいサービスは全てフィンテックだと思っていただいて構いません

言葉の由来は「金融(Finance)+テクノロジー(technology)」を掛け合わせただけ。

フィンテックや金融テクノロジーと聞くと「なんだか難しい話になりそう」「私たちの生活とあまり関係なさそう」というイメージがありますよね。

ですが、Suicaやおサイフケータイもフィンテックだと言えば非常に身近なものに感じるでしょう。

スマホ払いは日本を代表するフィンテック

フィンテックはIT技術が発達したことにより、お金に関わる手間や問題点を改善してくれる為に存在し、これからも誕生していきます。

フィンテックはユーザー主導でサービスができるので、「サービスの民主化」とも言われていますね。

フィンテックが発達することによって、私たちは様々な物事において利便性や効率がアップしてくれるんだよ。

フィンテックはなぜ誕生したの?~フィンテックの歴史~

フィンテックの詳しい話の前に、まずは「フィンテックはなぜ誕生したのか」について説明しましょう。

フィンテックが大きく発展した要因は大きく分けて2つ、「パソコン(スマホ)の性能が劇的に向上」「インターネット環境が向上」になります。

突然ですが、あたなは「アポロ11号」をご存知でしょうか?

アポロ11号とは1969年にアメリカが打ち上げた有人ロケットであり、世界で初めて人類が月へ着陸した計画のことを言います。

アームストロング船長の「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という言葉はあまりにも有名ですね。

そんなアポロ11号及び、それを支えた地上のコンピュータよりも、1983年に任天堂より発売されたファミリーコンピューター(通称:ファミコン)の方が高性能なのですよ。

20年たったとは言え、世界的偉業を果たしたコンピューターより家庭用ゲーム機の方が上ってビックリですよね。

また、超高性能の代名詞でもあるスーパーコンピューター(通称:スパコン)ですが、2005年のスパコンより、現在のスマホの方が圧倒的高性能なのですよ。

現に、日本の法令上では一部スマホはスパコン扱いだとして、政府や行政法人がスマホを公に有する場合は煩雑な申請が必要になっています。

参考新しいMacProは法令上は「スパコン」扱いになる

たった15年~20年で、ITの分野は劇的に進化していったんだよ。

ピヨタローもモノクロのゲームボーイがカラーになったときは感動したピヨ(歳がバレる)。

IT技術の発達と同じように、それを支えるインターネット環境もここ十年で大きく変化していきました。

昔のインターネットは固定電話とネットが一緒に使えない上に電話回線を利用していたので料金も割高。

その為、多くの人が23時~6時まで料金が一定価格になる「テレホーダイ」に契約してインターネットをしていました。

画像なんて1枚を読み込むだけで数分間必要でした。

大型掲示板である「2ちゃんねる」ではこの時間を「テレホマンタイム」と呼んでいたピヨ(歳がバレる)。

昔は「インターネットは陰湿なオタクがやるもの」だと考えられていましたが、現在では小学生から高齢者まで、暇があればインターネットに接続して何かしらのサービスを受けるように大きく変化していきました。

画像の読み込みもほぼ一瞬です。

このように、IT技術が大きく発達したことをきっかけに、様々な会社がこれを利用してビジネスやサービスを開始しました。

日本で最も古く、そして有名なフィンテック技術といえば「おサイフケータイ」。
現在でもサービスが行われているので、知っている人も多いでしょう。

これは元々NTTドコモが始めたサービスなのですが、これは現在でも通用する画期的であり代表的なフィンテックになります。

昔の日本はフィンテックに関してかなり先進国だったのですよ。

リーマンショックによるIT技術者の流入

IT技術の発達により、フィンテックが少しずつ登場してきましたが、それを後押ししたのは世界的な大不況「リーマンショック」ですね。

リーマンショックとは2008年9月15日にアメリカの投資会社「リーマンブラザーズ」が倒産したことで起きた金融危機のことをいいます。

これによって世界中の会社が倒産したり事業縮小、リストラを実施しました。

この時、リストラされた技術者達が「このままだと生活できない」としてフィンテック関連の会社を多く立ちあげたのがきっかけとなっています。

この時に設立されたフィンテック会社ですが、現在では有力な会社に育ったものはほとんどグーグルやAmazonなどに買収されました。

フィンテックの期待されている役割~0歳から始められる金融活動~

フィンテックで一番期待されていることは「投資・金融活動」の敷居を下げる事にあります。

投資や金融活動とは言っても、そう難しいものではありません。

経済活動の中には家計簿やスマホで商品を購入することも含まれています

では、今までの経済活動とフィンテックを利用した時の経済活動はどう違うのでしょうか?

資産管理や運営サービスが楽になる

今までの資産管理は、いちいち明細やレシートなどを家計簿に記載して計算してきました。

最近ではエクセルで出来るとはいえ、レシートや通帳とにらめっこをすることに変わりはありません。

ですが、フィンテックを利用することで、スマホや自動引き落としのものはネット上にあるあなたの家計簿に自動で記載され、レシートの物もスマホのカメラで撮影し、データを送信すれば、それをAIが読み取って家計簿に記載してくれます。

また、複数の似たようなサービスをひとまとめに管理もできるので、データの一元化に期待ができます。

資産管理や運営サービスが楽になる

AIを使って改善点を分析

せっかく家計簿をつけたとしても、それに対してどう改善を行えばいいのかが分からなければ意味がありません。

AIを利用すれば、あなたの家計や事業の問題点を分析。改善案を提案することが期待できます。

コストが削減できる

今までの金融系サービスは「高額な予算」が必要で、「難しい法律」や「わかりにくい仕組み」で敷居が高かった。

フィンテックは、そんな煩わしい部分を極力排除。

「少額」「わかりやすい仕組み」「法律に詳しくなくてもOK」というシステム作りを目指しています。

これを実現させるためには政府の事務手続きの簡素化は絶対必要だよ。

政府は頑張ってほしいね。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは一般の人からお金を融資してもらえる仕組みのことですね。

クラウドファンディングそのものは大きく分けて3種類分かれていますが、そのどれもが単純なシステム。

購入型や寄付型のように新しいアイディアに投資できたり、融資型のように資産運用の為に活用することができるので、今最も期待されているフィンテックになっています。

参考クラウドファンディングの知識

クラウドファンディングは現在、世界自由で様々なサービスが誕生しているので「金融サービスのカンブリア紀」とも言われているピヨ

フィンテックにはどんな分野があるのだろう?

フィンテックには以下のように大きく分けて6つの分野にわかれいます。

■フィンテックの代表的な6つの分野

  1. 決済・送金
  2. 市場予測
  3. 資産管理
  4. 資本調達
  5. 融資
  6. 保険

フィンテックは分野こそ6つに分かれていますが、これらは今後、相互作用を起こして発展していくことが予想されます。

代表的な6つの分野は、そのサービス内容により以下のようなマッピングが行われます。

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善 全てのサービスはこのどこかに該当
新しい価値の創造

なお、各サービスとそのマッピングは経済産業省のフィンテック研究会からの資料を参考にしています。

経済産業省からのデータだから、安心してみてほしいピヨ。

決済・送金

決済・送金のフィンテックは私たちに一番身近な技術ですね。

代表的なものと言えば「おサイフケータイ」「Suica」「PayPal」などなど・・・数えきれないぐらい存在しています。

今ブームのビットコインもこちらに該当します。

これらに該当するフィンテック技術と、そのマッピングは以下の通り。

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善 オンライン決済手段提供 オンライン海外送金
新しい価値の創造 ビットコイン リアル決済手段提供

※おサイフケータイなどはリアル決済手段提供になります。

■項目説明

オンライン決済手段
提供企業が提供するアカウント(デジタルウォレット)を通じたオンライン決済事業および決済代行事業
オンライン海外送金
主に海外出稼ぎ労働者から本国への仕送りニーズに応えるサービス
リアル決済手段提供
モバイルに付属させるドングルでのカード決済サービスのほか、事業者と顧客間のマッチングサービスも含む
ビットコイン関連
ビットコインの(法定通貨での)売買、送金、等
ネット上での支払いとか、本当に便利になったピヨ。

市場予測

市場予測とは、投資関連のメディアやでーたビックデータの解析など、金融というジャンルの予測を行う事を目的としたものになります。

今の所、あまり私たちとは遠い世界に感じますね。

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善 投資関連メディア

ビックデータ解析サービス

新しい価値の創造 ビックデータ解析サービス

※ビックデータ解析サービスは2つの領域にまたがって存在しています。

■項目説明

投資関連メディア
投資家等、運用業界関係者に特化した(SNSを含む)メディア
ビックデータ解析サービス
顧客または自社のビッグデータを解析する事業者
ビックデータとは、日本中・世界中の様々なデータのことだとおもっていいよ。

資産管理

資産管理と聞くとなんだか難しいですが、個人レベルだと家計簿計算ソフトのことを言います。

資産管理は、決算・送金サービスと結びつきが強いです。

例えば、何か商品を購入する際、おサイフケータイで買ったとします。

そうすると会計ソフトが「この商品を買った」と記録し、あなたの家計簿に自動で記録してくれます。

更に、毎日の購買データをロボアドバイザーが自動で分析。
よりよいサービスや商品購入のアドバイスをしてくれます。

なお、ソーシャルトレーディングとソーシャルレンディングは名前が凄く似ていますが、全く別のサービスなので注意

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善 経理ソフト  ロボアドバイザー
新しい価値の創造  ソーシャルトレーディング 家計管理・アドバイス提供(PFM)

金融取引の利便性向上サービス

■項目説明

経理ソフト
クラウドベースでの経理・給与支払ソフトの提供
ソーシャルトレーディング
サービス利用者間で、自己のポジションを公開し、各利用者は高パフォーマンスとなる方法を共有・模倣
ロボアドバイザー
AI等の計算技術を用いて、顧客から受託した資産の最適な運用方法を提案・執行
家計管理・アドバイス提供
銀行口座等と接続し、家計管理を行うほか、資産負債状況に応じたアドバイスを自動で提供
金融取引の利便性向上サービス
銀行代理店の形態による高度なオンラインバンキング機能の実装、カード不適切利用の警告等、金融取引に付随する各種サービス

今後、最も身近になりうる分野だピヨ。

一流の投資家は既にアプリで自分の資産を管理しているんだよ。

資本調達

資本調達はクラウドファンディングの中でも「購入型」「寄付型」が該当します。

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善  クラウドファンディング
新しい価値の創造

■項目説明

クラウドファンディング
投資したい個人と出資を受けたいベンチャー企業をマッチングさせるサービス

クラウドファンディングは新しいサービスに該当するので、「既存のサービスを利用したことのない人向け」に該当しますね。

ただ、資本調達という点でいえば、新しい部分と同時に、資金調達の問題点を改善しているのでこのような評価となっています。

クラウドファンディングの新しく、同時に問題解決をした部分とは「一般の人でも気兼ねなく出資できるようになった」ことだよ。

融資

融資の分野には個人向けと企業向けの2種類がありますが、基本的なサービス内容は同じになります。

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善 融資(自己資産)  有担保融資

低流動性資産売買プラットフォーム

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)

新しい価値の創造 ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)

※ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は2つの領域にまたがっている。

■項目説明

融資(自己資産)
事業者自身の資金を個人に対して融資する。手続きはすべてオンラインで完結
有担保融資
オンラインでの質屋
低流動性資産売買プラットフォーム
自社プラットフォーム上で売掛債権や優先株の売買が可能
家計管理・アドバイス提供
銀行口座等と接続し、家計管理を行うほか、資産負債状況に応じたアドバイスを自動で提供
ソーシャルレンディング
資金運用したい個人・法人と融資を受けたい法人をマッチングさせるサービス

当サイトで一番注目しているソーシャルレンディングはここに該当。

個人としては金利の低さが重要ですが、企業の場合だと即効性が重要。
その為、どの分野でもAIによる自動審査が基本となっています。

現在のフィンテックの中では最も市場規模が大きい分野になりますね。

ちなみに、日本では個人向けソーシャルレンディングはもう存在していないよ。

どの会社も大損したからね。仕方ないね。

保険

日本は保険の加入率が他国と比べてとても多く、サービスも充実しています。

そんな保険ですが、フィンテックの登場により、その人に合ったサービスを自動で提案してくれるシステムなどが今後メインとなるでしょうね。

タイプ \ 客層 既存のサービスを利用していた 既存のサービスを利用したことがない
現在のジャンルの改善 保険購入アドバイス

P2P保険

新しい価値の創造  P2P保険 センサーを活用した保険

※P2P保険は2つの領域にまたがっている。

■項目説明

保険購入アドバイス
保険商品の比較、専門スタッフによる相談サービス等により、保険購入時の判断を支援
P2P保険
保険者を知り合い同士など少人数のプールに限定することによりカスタマイズされた保険を割安に提供
センサーを活用した保険
各種の家電と連携させるための通信機能を搭載したセンサーの製造・販売

ここで注目したいのはセンサーを活用した保険。

保険と名前がついていますが、実際には様々な家電や防犯の利便性向上になります。

これを使うことにより、冷蔵庫の中身が一発でわかり、外部にいながらでも部屋の様子が見れるようになりました。

最近では仕事場にいながらペットと遊べるペットカメラなんてものもあるピヨ。

これもセンサーを活用した保険に該当するピヨ。

フィンテックのレベルを高めた11の技術と今後のイノベーション

フィンテックはIT技術の向上により誕生したと述べましたが、その中でもより高度に発展するきっかけとなった11の技術革新(イノベーション)があります。

■フィンテックを高度に高めた11のイノベーション

  1. キャッシュレス(現金持ち運びの不要化)
  2. 新たな決済手段(スマホ決済)
  3. システムの高度化(純粋な技術の向上)
  4. 取引支援プラットフォーム(ネット上だけで買い物ができる環境)
  5. 情報の活用に長けた投資家の増加(ネットの知識も持っている投資家が増えた)
  6. 投資プロセスの外注化(適度にシステムなどを外注化で作れる環境)
  7. クラウドファンディング(個人でも気軽に投資・融資ができる環境)
  8. 新たな融資手段の登場(クラウドファンディングも含めた、色々な融資の方法が誕生)
  9. 顧客志向の変化(サービス利用者もネットに対する意識が変化)
  10. 保険のアドバンドル化(保険の種類が旅館の小鉢のように浅く多くなったので自分に合ったプランを組み合せられる)
  11. 機器と統合した保険(色々な家具や家電とネットが繋がるようになった)

現在のフィンテックは、こういった11の要因を組み合わせて運営されています。

金融業界のサードインパクト「ビットコイン」

ビットコイン

また、この11の技術のほかに「ビットコイン」があります。

ビットコインとは、インターネット上に存在する架空の通貨のようなもので、ブロックチェーンという技術を用いて作られています。

ブロックチェーンを簡単に説明すると、利用者すべてが取引内容を記録し、不正ができないような仕組みになっている技術のこと。

この技術は金融業界としては「インターネットの登場」「googleの登場」と並ぶサードインパクトとして認識。

既存のフィンテックすべてをリセットしかねないパワーを秘めているといっても過言ではありません。

現在は決算サービスをより安全に行う為の証拠金として利用しているのにとどまっています。

既存のフィンテックは、ビットコインというサードインパクトを利用する仕組みを作る必要性があるピヨ。

さながらエヴァ初号機が使徒を食べたようにね。

世界のフィンテック~次世代の金融大国はどこだ!?~

次世代の金融システムであるフィンテック。

フィンテックを制する国は21世紀の金融大国の座につくといっても過言ではありません。

ここでは、フィンテックの先進国である「イギリス」「アメリカ」「シンガポール」そして「日本」の4か国について分析してみましょう。

イギリスの現状~最も進んだフィンテック大国~

2017年現在、制度的に最も進んだフィンテック大国はイギリスでしょう。

もともとイギリスは金融大国。シティと呼ばれる都市は今でも世界トップクラスの金融都市として発展しています。

ただ、ずっと金融大国だったというわけではありません。

1976年には「イギリス病」と呼ばれる経済低迷の為、財政破綻。IMF(国際通貨基金)から融資を受けるほど危険な状態になりました。

2016年にはEU離脱が決定し、経済は大混乱になりましたね。

そんなイギリスですが、起死回生の一手としてフィンテック技術の発達を強烈に推し進めています

2014年8月、財務大臣であるジョージ・オズボーン氏が「フィンテックにおける世界の中心(Global Fintech Capital)に、イギリスはなる!」と発言。

参考Fintech Week 2016: report finds Britain to be the world’s leading FinTech centre

それを受けてFCA(金融行為監督庁)は以下のようなプランを立ててフィンテックをサポートするようになりました。

■FCAが行っているフィンテックサポートの一例

  • 新しいフィンテックサービスが、どんな法規制に引っかかるかを確認してくれる
  • 新しいフィンテックサービスを行う上で、イノベーション(必要な技術)の妨げになる法的、構造的問題に対処する

フィンテックを行う上での問題点を、国が率先して把握し、分析。
どのように対処すればいいのかを伝えてくれるので、サービス提供者の負担はかなり軽減してくれます。

また、2016年~2017年1月の間には、サンドボックスも実施しました。

サンドボックスとは、通常の金融規制を一時的に受けず、商品やサービスをテストできる環境のことをいいます。

サンドボックスの概念は本来「ゲームやプログラムの中」だけの存在。

実際の市場でテストできるということは世界的に画期的な取り組みであり、それだけイギリスが本気だということです。

サンドボックスによって得た情報を元に、FCA内でフィンテックの専門家を育成・強化していくことを計画しています。

FCAがフィンテックを推し進める上での最終目的としては「イノベーションハブ」を作ること

イノベーションハブとは、「世界中のイノベーションの知識や技術が集まる場所」のこと。

イノベーションバブとなった国はフィンテックにとどまらず世界中のイノベーション政策の国際基準を作ることが可能となります。

これにより、21世紀の技術をリードすることが可能になりますね。

アメリカの現状~巨大な市場を持つ超大国~

20世紀の覇権国であるアメリカも、フィンテックに対して本腰を入れています。

アメリカではフィンテック企業が多数誕生していますが、その中でもしっかりと成長するのはごく一部。

その為、アメリカ政府としては起業し市場に参入しやすい、スタートアップ支援が今の所メインとなっています。

スタートアップに成功した企業は、アメリカの超巨大企業(グーグル・アップル・アマゾンなど)に買収されて世界的にサービスを展開するという流れが基本となりつつあります。

特に、アメリカはローン社会でありフィンテックとの相性が抜群。

様々な部分でニーズが把握しやすいという利点があります。

世界的なIT大企業を有しているアメリカでは、その資本力をもってフィンテック業界も牛耳ようとしているピヨ。

シンガポールの現状~フィンテックで黄金期を目指す~

シンガポールは東南アジアにある唯一の先進国。

今後のフィンテックの中心になる為、金融管理局(MAS)にフィンテック専門組織「FTIG」を設置。

FTIGによる法律規制の見直し提案や調整を行いつつ、テクノロジー活用を国が率先して行っています

リー・シェンロン首相が打ち出した、国家単位でデータの収集・活用を目指す「スマートネイション構想」も注目点のひとつですね。

スマートネイション構想とは、都市にあるすべての物をフィンテックにし、SFみたいな近未来的国家にするプログラムのこと。

国が一つの都市だからこそ出来るアイディアであり、これが成功したら映画のような世界になるでしょうね。

スマートネイションはまだまだ始まったばかり。今後の動向は世界中が注目しているよ。

日本の現状~独自の文化と高いIT技術で戦う国~

日本でフィンテックが注目され始めたのは2014年。日経新聞が初めて「フィンテック」という言葉を使ったのが始まりだと言われています。

国家レベルの動きとしては金融庁が「決済・サービスの高速・高度化」を目的とした研究会を、経済産業省が技術発展とビジネス利用を目的とした研究会を別々に実施しています。

ちなみに、この記事は主に経済産業省による研究会のデータや発言を元に作成されているピヨ。

あと、勉強会くらい一緒にすればいいのに・・・

また、フィンテックの1つであるソーシャルレンディングが安倍総理のアベノミクス第三の矢として期待されています。

参考日本再興戦略-JAPAN is BACK-(平成 25 年6月 14 日 閣議決定)

ただ、「日本をフィンテック大国にしよう」という国の重鎮は未だにいない為、政府レベルで言えばかなり遅れています

民間や企業レベルの場合、日本は他国と比べてちょっと特殊な状態。

日本はフィンテックという言葉が生まれる前から「電子マネー」や「非接触決済」というフィンテック技術を開発しており、それを使いこなしてきました。

金融意識も他国と比べて非常に高いのもポイント。

「日本人は投資や借金をしないから経済が低迷している」といいますが、そもそも日本の現状が投資で損をしやすいデフレ状態

損をする可能性が高いものに誰も投資なんてしませんよね?

現に、バブル時代に損をしたのは金融機関ばかりであり、多くの一般人はバブルピーク前に不動産などを売り払っていて損をしていなかったのです。

IT技術や、それを使いこなすテクニックも非常に高度。

海外の技術者から見れば、「日本人はどんなに高度なアイテムも自在に使いこなす」と言われています。

特にツイッターはツイッター社すらビックリするほど使いこなしており、日本で開発拠点を新設するほど。

最高の土台をいかに企業が生かし、それを政府がサポートするかで今後の未来が決まるでしょう。

日本でフィンテックが発展しにくい一番の問題は「他の国(特にアメリカ)で成功していない」というだけで却下されるという他国追従主義だピヨ。

日本におけるフィンテックの課題と解決方法

今後、フィンテックが世界的にブームになり、多くの人が使いこなすようになることは避けようもないでしょう。

では、日本はどうすれば世界の流れに取り残されず、リードを行えるでしょうか?

サンドボックスの実施

今の日本で最も必要なことはイノベーション(革新技術)のサポート、特にサンドボックスの実施でしょう。

せっかく新しい技術を思いついても、「他国で成功していない!」「何か問題があったらどうするんだ!」と言って袋叩きにされて活用されません。

日本で最もフィンテック機会の損失といえばWinnyですね。

Winny(ウィニー)とは、P2Pというフィンテック技術を用いたファイル共有ソフトのこと。

当時は違法ダウンロードの温床になるということで、開発者である金子 勇(かねこ いさむ)氏が逮捕されたものの、のちに無罪判決を受けています。

新技術には色々な問題はつきものだピヨ。

Winnyが適切に発展していれば今頃フィンテック業界の勢力図は大きく変わっていたピヨ。

最近ではポケモンGoに対しても色々と問題があるとして規制しようとしていましたね。

このような状況では日本からイノベーションは誕生せず、フィンテックの世界からおいて行かれるでしょう。

その為、イギリスで実施されたサンドボックスを日本でも実施。

一定期間、法を気にせずフィンテックが運用されることで、技術者・政府の両方でノウハウを蓄積することが可能になり、多くの人が自由にイノベーションを開発できるようになるでしょう。

サンドボックスの実施はフィンテックを大きく伸ばす最高の政策だから、多くの専門家が熱望しているよ

規制のライン引き

規制のキツさもフィンテックが加速しにくい要因ですね。

何か規制部分に引っかかるとすぐにストップがかかり、せっかくのビジネスチャンスを逃しがち。

許可制だったとしても、紙ベースの資料提出が義務付けられているのでこれも時間がかかる。

また、政府としては「何か問題があったらどうするのだ」という考えが蔓延しており、業界に対して自主規制を事実上強いられていることも多い。

その為、有権者の間では「最低限守られるべき範囲を政府が明言し、規制は最低限にするべき」「深い部分の問題は業界の自主規制によって融通が利くようにする必要がある」という声があります。

これはフィンテックだけでなく他の業界でもそう考えている人が多いよ。

資産管理(家計簿ソフト)の普及と発展

資産管理ソフト、ようは家計簿ツールの発展は、あなたの貯金を殖やす大きなきっかけとなるでしょう。

何度か書きましたが、フィンテックを用いた家計簿ソフトはあなたが買い物をしたり給料が入り銀行に入金されるたびに自動で記入してくれます。

それだけでなく普段の買い物の状況などから、どのようにお金の使い方を改善すればもっとお金を貯められるのかがAIによって自動で分析されることでしょう。

冷蔵庫と家計簿ツールの連携もいいですね。

普段あなたが買った食品を冷蔵庫が把握し、健康的な食事ができる献立を提案。

冷蔵庫があなた専属の栄養士になって健康管理を行ってくれるでしょう。

お金の管理と健康管理、両方をしてくれるなんてズボラなピヨタローにはありがたいピヨ。

ソーシャルレンディングの発展

今後、投資の分野で最も発達するのはソーシャルレンディング(投資型クラウドフィンディング)でしょう。

ソーシャルレンディングはフィンテックが作り出した、「簡単」「明確」「1万円から」できる投資方法であり、複雑な知識は必要ありません。

国の研究会でも、若い人がソーシャルレンディングで投資してくれることを期待されています。

参考ソーシャルレンディングの知識

ソーシャルレンディングで「投資に成功した」という経験が生まれたら、きっと若い人にも投資の面白さが分かると思うピヨ。

これだけは覚えておけ!ピヨタローのまとめ3本の矢

  1. フィンテックとは、近年登場したテクノロジーを金融に生かしたモノやサービスの事を言う
  2. 支払いや家計簿ツールなどが有名だが、投資(ソーシャルレンディング)が最も期待されている
  3. 21世紀の金融大国になるには、フィンテックの発展を邪魔している規制をいかに取り除くのかがカギ

フィンテックが登場・発達したことによって、今後20年間で私たちの生活は大きく変わることが期待されているピヨ。

どこの国もまだまだ法律上の問題が山積みだけど、イギリスはサンドボックスを実施してその問題を強行突破しようとしているね。

「新しくフィンテックを使って生活を変えてみたい」と思ったらねまずは家計簿ツールから使ってみると、金融の知識が付きやすいからおすすめだピヨ。

フィンテックに対してここまで知識がある上に、家計簿ツールで資産管理も行えば、ドヤ顔で投資の話に入り込めることができるよ。

ちなみに、かなり深い部分まで説目下からこの記事の文字数が1万文字超えてしまったピヨ・・・ここまで読んでもらって本当に感謝するピヨ!

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ピヨタローのひとこと

木曜日は何かと憂鬱な日だピヨ。

平日だったら連日の疲れでグッタリ。

休日だったら「明日休みなら三連休だったのに…」と考えてしまうピヨ。